取り扱い人名一覧:更新
石川丈山
1583-1672
愛知 生
漢詩人・文人
師 藤原惺窩
儒学・書道・茶道・庭園設計に精通し幕末の『煎茶綺言』にて「煎茶家系譜」の初代に記載されていることから「煎茶の祖」と言われる文人。漢詩文がまだ儒学に従属していた江戸初期にあって儒学に関心を示さず、詩文をもっぱらとした点で江戸時代の漢詩人の祖ともされる。特に隷書体を用いた書を得意し、当時一般には五山文学のなごりを引いて宋詩の影響が強かったが、丈山の詩風は盛唐詩を典範として情を重んずるというものであった。
藤田東湖
1806-1855
水戸 生
水戸藩士・国学家
戸田忠太夫と水戸藩において双璧をなし、徳川斉昭の腹心として天保の改革推進に尽力し武田耕雲斎を加え「水戸の三田」とも称される水戸藩士。水戸学の大家として著名であり、全国の尊皇志士に大きな影響を与えた。
貫名菘翁(海屋)
1778-1863
阿波 生
書家・文人画家
師 西宣行・矢野典博・中井竹山・矢上快雨
書画に長じて画では南画山水などに秀作を残し、書においては市河米庵・卷菱湖らと共に近代三筆の一人と評さる文人画家。近世第一の能書家とも称された。中国の碑版法帖を多数収蔵、鑑定にも長じる。唐碑や空海などの筆跡を研究。諸国を遊歴し多くの作品を残した。
児玉果亭
1841-1913
信州 生
文人画家
師 佐久間雲窓・田能村直入・畔上楳仙
第一回内国絵画共進会 褒状・第一回東洋絵画共進会 銀牌 他 受賞多数
古画・山水画を中心とした南画を得意とし中央画壇で活躍した他、門弟に恵まれ日本画壇を代表する人材を多く輩出した文人画家。
細井広沢
1658-1736
遠江 生
儒者・書家・篆刻家
師 坂井漸軒・林鳳岡・北島雪山・蘭谷元定・松浦静軒
兵学そして槍術、騎法、歌道、絵画の他、天文・測量術にも優れ、「測量」という言葉を初めて使用したことでも知られている儒学者。また、堀部安兵衛とは無二の親友で、赤穂義士討入の際は終夜屋根から状況を窺っていたという。 吉良家討ち入りを目論む浅野家旧臣に協力した人物は幾人かいるが、細井広沢は最も有名な一人であろう。優れた門弟も多く輩出し、初期江戸派のひとりであり、日本篆刻の先駆ともされる。
鴨下晁湖
1890-1967
東京 生
日本画家・挿絵作家
師 松本楓湖
第1回文展 3等賞
帝展、文展で活躍し、時代風俗や花鳥などを中心に大和絵の落ち着いた風合いを生かした画風を確立、小説の表紙絵や挿絵なども多く担当した日本画家。新聞・雑誌の挿絵を手がけ、代表作に岡本綺堂「半七捕物帳」、柴田錬三郎「眠狂四郎無頼控」等。
加茂季鷹
1754-1841
京都 生
国学者・神官
師 有栖川宮職仁親王
正四位下安房守
上加茂神社の神官であるとともに歌人・国学者としても著名な古典学者。また、狂歌や書道にも秀でて、文人墨客を中心として交遊が広く、洗筆を乞うものが多かったという。歌は堂上派風で、技巧が目立つが、知的で明快な作風に特色がある。
富田渓仙
1879-1931
福岡 生
画家
師 都路華香
帝国美術院会員
新古美術展 一等賞 他 受賞多数
狩野派や四条派のほかキリスト教や老荘思想なども研究、仙崖、富岡鉄斎に傾倒する事により独自のスタイルを確立させ活躍した日本画家。文人画風の自由な表現と平安朝の仏画や大和絵の優雅で濃密な美感を総合し、近代的感覚にあふれる画風を開いたと評される。
柴田是真
1807-1891
江戸 生
画家・蒔絵師
師 鈴木南嶺・岡本豊彦
第1回内国勧業博覧会展竜紋賞 他 受賞多数
正倉院をはじめ、奈良諸寺の宝物を通して古典を研究、蒔絵で青海波塗を復活したことで知られる蒔絵師。ウィーン万博、フィラデルフィア万博、パリ万博、あるいは内国勧業博覧会など内外の博覧会で高賞を受賞。日本近代美術の中で は、河鍋暁斎と並んで現在もなお、欧米で高い人気と知名度を誇る作家のひとりである。蒔絵、漆芸作品のほか日本画などの平面作品にも多数の秀作を残すが、人気作家のため贋作が多い作家でもある。
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