犯してしまった罪 そして後悔

犯してしまった罪 そして後悔

神奈川県横浜市にある小さなアパート
ここで生活している古関しょうごさん五十歳
3年前に出所して以来、刑務所で知り合った成田さんに25歳とお互い、再び犯罪を犯さいよう見張る意味で共同生活を送っている
こちらのお部屋、八畳ワンルームで家賃は52000円
二人で生活するにはやや手狭感は否めない

《普段の生活の録画》
一緒に飯を食っているところ、軽い言い争い等

現在、古関さんは多重人格症と鬱病、成田さんは統合失調症の病いを患っている為、仕事が出来ず、月70000円の生活保護を受けて暮らしている

古関「今仕事を全くしてないので、いつもしていることと言ったら一日中家の中にいて、テレビを見て、携帯いじくって、外に出かけることはほとんどないですね。」


時々スーパーに買い物に行く以外は、1日のほとんどは、家の中で過ごすという古関さん
近所付き合いなど ほとんどなく、社会との接点はほぼ皆無だと言う

そもそも古関さんが初めて刑務所に入ったのは今から三十年前の二十歳の時。当時仲のよい友人に、銀行でお金を降ろしてきて、と頼まれ言われるがまま銀行でお金を降ろすと偽造の通帳であることが判明。結果、詐欺罪に問われ、刑務所に7年服役することに。
シングルマザーーだった古関さんは一人息子を児童擁護施設へ入れることとなった。
娘の為にという思いから、模範囚となった古関さんは、3年で出所。そして、愛する人を見つけ結婚。さらに次男も誕生。再び幸せな生活を送れるはずだったが、、、

服役中、簡単に大金を稼げる偽造カードという犯罪を覚えた。古関さんは甘い誘惑により、カード詐欺という犯罪に手を染め、28歳再び逮捕され、今度はおよそ3年半服役することに
その後は、カード詐欺を止めることが出来ず、出所しては、またカード詐欺で逮捕され、刑務所へ戻るというのを、結果四度も繰り返し、合計20年間、人生のおよそ半分を刑務所で過ごすことに。
その結果、家族や親族からほぼ勘当され、孤独の身となった。

「なるべくなら、母は来て欲しくない、と言いますね。
あの、、母だけじゃないですけども、妹とかもそうですけど
あなたに何か問題があるわけではないけど
やっぱり一般世間の人は、あなたのことをまだ理解できてないみたいだから
あなたが来ることで私達が色々言われるので、なるべく来ないで欲しいって」


そんな古関さんのささやかな楽しみは、生活を切り詰めて貯めたお金で、ふた月に一度、繁華街に行くこと。

この日やってきたのはお台場


《成田との楽しい雰囲気》

そして密着して五日目、この日古関さんは珍しく一人で外出していた

ナレーター「これからどこに?」
古関 「これから娘のところに、一番下の、施設に預けてる娘のところに。ちょっとお菓子を届けようかなと思って。」


古関さんには、長男、次男の他に3回目の服役後、37歳で出産した、現在15歳になる娘さんがいる
古関さんに問題があったことから、生まれて15年間、ずっと児童養護施設にいるらしい
そんな娘さんに喜んでもらえるよう、差し入れのお菓子を選ぶ古関さん

ナレーター「なんか娘さん、好きなお菓子とかあるんですか?
古関 「梅。梅とかさきいかとか。会えあった時に何がいい?って聞いたら、梅干しぃ、とか、さきいかぁ、とか言ってのでぇ、、、、

今娘のところにむかってるんですけどぉ、私、これ以上先にちょっと行くことがちょっと、許されていなくてぇ
施設側とか、えーと、うちの次男とかに言われていてぇ
これ以上近づくとちょっと、法に触れてしまうこととかが起きてしまうのでちょっと、これ以上進むことができないんですぅ」

古関さんは施設や親族から再犯して刑務所に戻る可能性が高いと判断され、娘さんとあったとしても悲しい思いをさせるだけとして、面会を遮断されている
だがこの時間は学校に行っている時間。施設にはいない為、差し入れだけは許可されているのだ

古関「多分あのぉ、プレハブみたいなところが、娘達のいるところだと思うんですけどぉ」

ナレーター「娘さんには会いたくないですか?」

古関「会いたいですね、こんなに近くにいるのに、、そうですね、顔が見れないのは、、
ちょっと辛いかなぁ(嗚咽)」

ナレーター「いつ以来会っていないんですか?」

古関「もうだいぶ会ってないですね。お誕生日の時に一回会ったんですけど、、そですね、、でも二人っきりで会ったことないので(嗚咽)
そうですね、、すごい、やっぱ女の子なのでぇ、、色んなことを思ってしまいますね
私のせいで、、、きっと中は暑いだろうしぃ、、食べたいものも、お洒落もできないしぃ、、それを私がやってあげることも、してあげることもできないのでぇ、、ちょっと、、すごく辛いですね、、、、なんか、、産まなきゃよかったって思う時も、、何回もありますねやっぱり、、私みたいな親ならいない方がいいのかなぁ、とかぁ、考えちゃいますね、、」


そう言って、娘さんが住んでいるであろう部屋の方をじっと見つめる古関さん
果たして再開出来る日は訪れるのであろうか

最後、この先どのようにして生きたいのか聞いてみた


古関「今はほんとに普通のぉ、、、私にとっては普通がとても大変なことなんですけどぉ、、、朝目が覚めてぇ、、ご飯を作ってお掃除をしてっていう、普通の女性がするようなことをしてぇ、、それができたら仕事に行きたいな思ってますねぇ、、うちの妹達がやっているようなことおぉ、私にもできるのかなってぇ、それをちょっと、やってみたいなって思ってますねぇ、今は」


古関さんが夢見る普通という生活に戻ることはできるのか



2015/9/11 成田雲助