-茨城県天心記念五浦美術館- 異界へのいざない-妖怪大集合

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山光堂 -茨城県天心記念五浦美術館- 異界へのいざない-妖怪大集合 水木しげる 夏休み 展覧会 企画展 栃木

-茨城県天心記念五浦美術館- 異界へのいざない-妖怪大集合


「むかしむかし」と語り継がれるほどのむかし


伝承や説話の時代。


「妖怪」によっておこされた非日常・非科学的な現象は 人々の心に巣食い、親から子へ、子からまたその子へと語り継がれ、日本のいたるところで ひっそりと伝えられてまいりました。


古くは平安時代に始まり、民俗信仰として語り継がれ 続いてきた平穏な妖怪文化にも、明治維新とともに文明開化が訪れ「ある変化」が生まれます。


きっかけは、「妖怪博士」と呼ばれた明治の哲学者 井上円了により、それまでは「怪奇」とされ「妖怪の仕業」と思われてきた現象が科学的に考察された事から始まります。


不可思議な現象が科学的に解明される事により、人々の信仰は薄れていき、西洋文化が文明の機器を運んで来るたび、時代は変わり、妖怪達は次第と忘れられ 存在を危ぶまれる事になります。


そして、諸外国との戦争は近代化を推し進め、民俗信仰は天皇陛下へと変わり、いつの間にか妖怪達は姿を消していく事になります。


明治・大正・昭和初期は人にとっても妖怪にとっても激動の時代であったに違いありません。


このまま消えていくかとおもわれた妖怪達に、戦後、再び転機が訪れます。


高度成長期とともに情報伝達の手段が発達すると、人々は理由や解釈に関係なく「奇怪」なものを求め、伝承や説話の住人だった妖怪達は物語のキャラクターとして再び注目を集める様になります。


そして、水木しげるや小泉八雲、京極夏彦をはじめとする異端の作家達の手により「妖怪」は描き続けられ、人間社会に寄り添っては現代を生きぬいてきたのです。


ただ、江戸の昔と違い、妖怪と聞くだけで「恐ろしい」という考えに結びつける人は現在の日本では皆無に近く、世間では「妖怪ウォッチ」が流行し現代の「妖怪」は子供にも親しみのある身近な存在として人間社会にとけ込んでおります。


妖怪達はその存在を時勢にあわせしたたかに変化させることにより時代を生き抜き、結果 現代の妖怪文化は過去になく絢爛で隆盛を極めているといるのではないでしょうか。



今回、山光堂でご紹介させて頂きます企画展は、室町時代より描き続かれてきた「百鬼夜行絵巻」をはじめ、歌川国芳、河鍋暁斎、小川芋銭、水木しげるなどによって描かれた近世から現代までの妖怪画のほか、水木プロダクションや「妖怪大戦争」の角川グループの協力により様々な角度から存在の意味を探る「妖怪」の競演でございます。


本企画展は「妖怪」とはどういった存在なのか?という視点から近世から現代までの「妖怪」を一同に会し、身近な存在としてあり続ける意味合いを探り、様々なイベントを通じて妖怪の存在を共感して頂く趣向でございます。



今年の夏は「妖怪達」の誘う「異界のひととき」を お楽しみになっては如何でしょうか?



会期

2015年7月18日~8月30日


開館時間

9:00 ー 17:00


一般 : 620円

大高生 : 410円

小中生 : 210円


※各種前売、イベント、お得なチケットなどございますので事前に展覧会ホームページをご覧下さい。