プリミティブアートってなあに?

プリミティブアートってなあに? --マリー・セリエ--

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プリミティブアートという言葉がまず印象的なこの一冊。

絵本というよりはアート入門書と書いた方がわかりやすいかもしれない。

この本はフランス人のマリー・セリエが子供にもわかりやすくアートを知ってもらおうと作ったものである。彼女は児童書の編集に長く携わっており、この作品以外にも子供向けのアート書籍を幾つか出している。


まずここでプリミティブアートというものに関して説明をした方がいいだろう。

この言葉を初めて聞く人が大半だと思う、一体これは何なのか?

一般的な芸術物とは違い、元々芸術品として作られたものではなく、ある種儀式的に作られた造形物を指している。

日本の場合、埴輪や土偶などがが一番しっくり来るだろう。

埴輪は葬礼に必要不可欠な物として古墳に埋葬されていたものであり、土偶はある種の儀式的、信仰的思いから作られたものが多いとされている。


埴輪や土偶は太古の人々の生活を知る大きなヒントであり、文化的価値が非常に高い。そういった部分で、はたしてこれを一般的なアートとして捉えてもいいのかどうかと疑問視する人もいる。

確かに、これらのものは決して芸術作品として作られたものではないが、作られた時代に生きていた人々の願いや思いにより産み出されているが故、見る人を魅了する何かを秘めているのは確かである。


さて、話を本題に戻そう。こういった物は日本だけではなくアジア、アフリカ、アメリカ大陸、オセアニアなど世界各地に存在する。そしてその品々を集めたのが、この一冊なのである。

2015/06/12 阿部しのぶ