菊池容斎
1788-1878
江戸 生
日本画家
師 高田円乗
歴史風俗や歴史人物を題材とした作品を多数残し、近代日本画のさきがけの一人と評される日本画家。円乗より学んだ狩野派の技法だけでなく、土佐派・中国絵画から洋画まで当時の画風を研究し独自の画風を確立した。
岸竹堂
1826-1897
彦根 生
日本画家
師 狩野永岳・岸連山
帝室芸技員
内国勧業博覧会二等銀牌 他 受賞多数
御所御堂御殿の襖絵制作などに従事するなど京都画壇の三巨頭の一人として帝室芸技員などを務めた日本画家。虎と桜を題材とした作品に秀作が多く、西洋絵画の技法を取り入れた鋭い写生技術で一世を風靡した。
喜田華堂
1802-1879
美濃 生
絵師
師 岸駒・岸岱
名古屋における岸派の祖として多くの門人を輩出した尾張藩の御用絵師。
北村西望
1884-1987
長崎 生
工芸家・彫刻家
文化勲章
彫刻研究会「八手会」結成後、様々な彫刻をを手懸け彫刻界の巨頭として活躍した彫刻家。また、書家としても独自の世界観を展開し、西望流ともいえる書風を展開した。代表作に「長崎平和記念像」など。
木戸孝允(桂小五郎)
1833-1877
長門 生
武士・政治家
長州藩士
師 吉田松陰
長州藩の尊王攘夷派の中心人物として活躍、維新後も明治政府に大きな影響力をもたらした維新の三傑の一人。多くの志士達に敬愛された実力者で、その人物像は数々の作品にて語られている。
木下逸雲
1800-1866
長崎 生
長崎派画家・文人
師 石崎融思・江稼圃・張秋谷・陳逸舟
長崎画や南画の技法を修め、さらに狩野派、土佐派、円山四条派などの諸派や西洋画の画法を取り入れて独自の画を確立、鉄翁祖門・三浦梧門と共に長崎三大家といわれた江戸時代後期を代表する南画家。また、多芸多才で知られ、書・篆刻を能くし、琵琶の演奏・制作に巧みで、煎茶をたしなみ、藤原相宰の名で優れた和歌を詠んだほか、白磁染付で知られる亀山焼の発展に尽力、自ら絵付けも行っている。
仇英
1494-1952
中国 江蘇省 生
画家
師 周臣
沈周・文徴明・唐寅とともに明四大家の一人に数えられる中国の画家。
宋・元の名作の臨模し山水・楼観・鳥獣と得意にしたが、特に人物画に秀で、濃い彩色・忠実な写実・美しい表現を狙った描写的様式に一段と細密さを加えた様式を完成、美人風俗画として独特の画体を作り、この後の風俗人物画は仇英風に変わったといわれている。
清浦奎吾
1850-1942
熊本 生
政治家
内閣総理大臣 他 大臣歴任
父 大久保了思
正二位大勲位伯爵
山県有朋閥の重鎮として重職を歴任、内閣総理大臣在任中は超然内閣を組織した政治家。何かを為すというよりはポストや肩書きにこだわりをみせた。
清水六兵衛 初代
1738-1799
摂津 生
陶芸家
師 海老原清兵衛
妙法院宮御庭焼の茶陶や煎茶器などを制作した現代に続く清水六兵衛の初代である陶芸家。田能村竹田や円山応挙といった文人画家とも親交があり、共作を残している。
清水六兵衛 2代
1790-1860
京都 生
陶芸家
師 初代 清水六兵衛
初代の作風を独自に継承し、時代の志向を取り入れた作風で活躍した陶芸家。茶道具・煎茶器の他、食器なども手掛けた。
清水六兵衛 3代
1820-1883
京都 生
陶芸家
師 2代 清水六兵衛・小田海僊
受賞歴多数
国内外で活躍、世界に日本陶磁を広げ清水家中興の祖とされる陶芸家。染付、赤絵に非凡さを発揮し「六兵衛様式」を確立した。また、西洋食器なども製作し当代きってのモダニズムとも評された。
清水六兵衛 4代
1848-1920
京都 生
陶芸家
師 3代 清水六兵衛・塩川文麟
パリ万国博覧会銅賞
伝統的な作品を得意とし温和な作品を多く残した清水六兵衛の4代目。京都内で活躍が目立ち、多くの陶芸家や文人と交わった。伝統的な作風の他、彫蟹の造形などを得意とするなど彫塑的な作品に優れた一面を覗かせた。
清水六兵衛 5代
1875-1959
京都 生
師 3,4代 清水六兵衛・幸野楳嶺
帝国美術院会員
受賞多数
歴代の清水家にはない新しい試みを続け、優れた作品を残した5代目 清水六兵衛。津田信夫や高村豊周らと活動を共にし、帝展に美術工芸部を設置するなど様々な活躍をみせた。
清水六兵衛 6代
1901-1980
京都 生
陶芸家
師 5代 清水六兵衛
日本芸術院会員・日展会員・京都市立美術大学教授
文化功労者・帝展特選 他多数
「三彩流泑」「玄窯」といった新しい技法を完成された陶芸家。清水家伝統の作風だけでなくオリジナリティ溢れる作品を数多く残した他、京都市立美術大学の教授として後進の育成にも尽力した。
清水六兵衛 7代
(清水九兵衛)
愛知 生
陶芸家・彫刻家
師 6代 清水六兵衛
日展会員・京都造形芸術大学教授
紫綬褒章・京都市文化功労者 他受賞多数
陶芸、彫刻、空間アート、茶陶と幅広く活躍した清水六兵衛の7代目。歴代の清水六兵衛とは違った活躍を展開し晩年は彫刻作品の製作に没頭した。常に斬新な美意識を持ち続け多くの優品を生み出した。
清水六兵衛 8代
京都 生
陶芸家
京都造形芸術大学教授
歴代の陶芸と7代六兵衛の近代的造形を引き継いだ清水六兵衛の当代。茶陶の他にも空間アートを手掛けるなど活躍している。